【完】愛の血−超勝手な吸血鬼
「お前、何するのも遅ぇな」
やっと出てきた仁奈に声をかける。
いくら俺が調子も機嫌も良いとはいえ、コンビニ滞在時間長すぎだろっ。
仁奈は、チラッと俺の方を振り返ったかと思うとスタスタと歩き出した。
はぁ!?
「おい、シカトかよ」
少し大きな声を出した。
ビクッと肩を震わせた仁奈は、ゆっくりと振り返り目を細めて俺を見る。
「椎名、冬夜?
何でいるの!?」
細めた目が大きく開き、パチパチとさせながら驚いた顔をする仁奈に何となく
『血を飲んだ帰り』
って言いにくくて。
俺は歩き出した。