蒼空~キミの名前を呼ぶ~
クルッと蒼空がこっちを向く。
「何? 美紗……」
ドキンっと胸が熱くなる。
キミに名前を呼ばれただけで頭がクラクラする…。
こんなに好きだよ…?
でも…、キミには届かないんだね。
それが、悲しくて…ツラいの……。
蒼空をチラッと見ると、今にも吸い込まれそうな瞳がであたしを見つめてて……
「ふぇ!? あ…!えっと…」
ハッと我に返って、必死に言葉を探す。
「……用がないなら、帰るけど」
そう素っ気なく言って、スタスタと校門に向かって歩き出してしまった。
え!? ちょ、ちょっと待ってぇ~っ!!!!
「あ、あのっ!一緒に帰らない…っ?」