蒼空~キミの名前を呼ぶ~
碧いエメラルドグリーンの海に、あたしは目を移す。
神崎くんは…、
あたしをいつも助けてくれる。
あたしを好きと言ってくれる。
それに、蒼空を追いかけ続けるのも……
疲れてきた――。
もう、限界かもしれない……。
ツウーっと一筋の涙が溢れた。
「――…さ、美紗!!」
「へっ…!?」
「どうしたん…?
さっきから話しかけてたんやけど……」
まどかは自転車を漕いでいるから、あたしの涙が見えていないようだ。
――よかった。
そう思い、あたしはまどかにバレないように溢れた涙を拭いた。