蒼空~キミの名前を呼ぶ~
いつもの学校までの道のり。
風はやっぱり冷たくて。
でも、明日からは…
早起きする必要もないし、
外に出る機会も減るし、
何より、難しい勉強から解放され遊び放題!
そんなことを考えると、いつものイヤな道のりも楽しく思えてきた。
「冬休み、楽しみ~♪」
まどかの後ろで、少しニヤつくあたし。
すると、まどかが冬の強い風に欠き消されてしまいそうな小さな声で、ポツリと呟いた。
「よかった…」