蒼空~キミの名前を呼ぶ~
だけど、生徒の様子が少しおかしい。
どうしたんだろ…?
なにかあったのかな…。
「沢渡さんッッ!!!」
ザワつく生徒たちを掻き分けて、出てきた大嶋くん。
息を切らして、はぁはぁ言っている。
「ど、どうしたの?」
大嶋くんと話したことなんか、あまりないから少し驚いた。
それに、いつも蒼空と一緒にいるし…ね。
「沢渡さん…、落ち着いて聞いて欲しい」
そう言った大嶋くんの表情は、真剣そのものだった。
その真剣な表情に、あたしは何故か言葉を発することが出来なくて、ただコクンと頷いた。