蒼空~キミの名前を呼ぶ~
「親父…?」
「誰が親父だ」
「菜緒…?」
「……ッ」
その名前にズキッとしながらも…
「…あんな美人じゃないわよ」
強がることが、今のあたしの精一杯。
「美紗…? なワケないか…」
蒼空の口から発せられたあたしの名前。
何ヵ月ぶりだろうか。
…キミに名前を呼んでもらえたのは。
胸がドキドキしている。
「なワケあるんですが」
だけど、やっぱり強がることが今のあたしの精一杯で。
「…あぁ、夢か」
「普通に現実なんですが」
「……」
「……」
なぜ黙る…。