風に恋して

告白

「ルカ……?」
「ああ、気に入らないか?」

夕食の後、2人はレオの部屋のソファで寄り添っていた。散らかっていた部屋は綺麗に元の姿に戻っている。セストがすべてやってくれたらしい。

久しぶりのゆっくりとした時間。話題の中心である2人の子は先ほどはしゃぎすぎたのか、眠ってしまったようだ。

「ううん。でも、ルカって確か……」
「ああ。この国の建国者、初代ヴィエント王の名前だ」

ずっと、考えていた。リアの中に自分の血を引いた子がいるとわかったときから。

男の子、女の子……それぞれの名前を考えていたのだが、リアが先ほど食事中に2人の子は男の子だと教えてくれた。母親だからこそわかるのだろう。

だから、初代ヴィエント王……その類稀な力と聡明な頭脳で混乱の世を収め、ヴィエント王国を創り上げたと言い伝えられる彼の名前を、と決めた。

おそらく相当の力を持って生まれてくる我が子に、その力をヴィエントの繁栄と民のために使ってほしいという願いをこめて。

「強くて優しい王に育つように」

レオはそう言って、リアの頬にキスをした。リアはくすぐったそうに肩を竦めたけれど、微笑み返してくれる。

「うん、素敵」

そして、レオの胸に頬を寄せた。リアの癖だ。幼い頃からレオに抱きしめられるといつもこうして擦り寄ってくる。
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