風に恋して
そして、奥の寝室へとゆっくり歩いていく。レオと肌を重ねるのは初めてではないし、本音を言えばリアもレオを求めている。

今は自分の身体にもう1つの命が宿っているからそのことが気がかりなだけで。体調はレオが気を分けてくれたのもあってかなり良いし、ルカも眠っている。

それでもやはり普段と違う身体なのは不安だ。

セオリーとしては大丈夫。たまに往診などで相談されることもあって勉強したことがあるからリアもそれなりに理解している。もちろん、レオも気をつけてくれるだろう。

「優しくする。ただ、お前の温もりを感じたいだけだから……」

リアがいろいろなことに思考を巡らせているうちに、身体が柔らかなベッドに沈んで、レオの影が落ちてくる。

そうだ……2人で気持ちを、絆を確かめ合う。そのための、時間だから。

「途中でやめてもいい。お前やルカを傷つけるようなことはしないし、お前が嫌なことはしないから。だから、少しだけ……触れたい」

レオの唇が額に落ちて、続いて瞼、頬、首筋を辿って心臓へ。

「いい、か?」

そして、レオがもう1度リアに問う。リアはレオの背中に手を回した。

「……うん。ルカが起きないように、してね?」
「あぁ」

リアの言葉にレオがフッと笑った。

そして2人は体温を分け合った。心も、身体も……初めから1つだったかのよう。ゆっくりと溶けていくように重なった――
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