風に恋して
リアはエンツォが“手を出してはいけない”呪文や薬を使いすぎていると言っていた。代償なしで使えるものじゃないから、本来禁止されているものなのだ。エンツォは自分の命を削って復讐を実行していた……
「あの日、貴方は私を置いていったんじゃない。連れて行くことができなかっただけ」
エンツォは、あの日までずっとカタリナに憑依していた。そして力を増幅させる薬を飲み、大きな呪文も使った。そんな、自分の限界を超えた力を使ったその後がどういうことになるかは、リアが一番よく理解しているだろう。
「言っただろう?目的のためならどんなものでも犠牲にできると。それが自分の命であってもだ」
エンツォが不気味な笑い声を上げる。
「リア、君も優しすぎるね。さすがに僕もイラッとくる」
「ユベール王子……」
リアがユベール王子に視線を移す。全身びしょ濡れの彼はソファに座って濡れた服を絞り始めた。
「まぁいいや。僕はエンツォを城に入れる手伝いをしただけだし。あとはそっちで適当にやって。あぁ、終わったらリアも一緒に帰る予定なんだけどね」
「それは貴方の予定よ。私はレオのそばにいる」
リアがハッキリと言い放ち、再びエンツォに向き直った。
「あの日、貴方は私を置いていったんじゃない。連れて行くことができなかっただけ」
エンツォは、あの日までずっとカタリナに憑依していた。そして力を増幅させる薬を飲み、大きな呪文も使った。そんな、自分の限界を超えた力を使ったその後がどういうことになるかは、リアが一番よく理解しているだろう。
「言っただろう?目的のためならどんなものでも犠牲にできると。それが自分の命であってもだ」
エンツォが不気味な笑い声を上げる。
「リア、君も優しすぎるね。さすがに僕もイラッとくる」
「ユベール王子……」
リアがユベール王子に視線を移す。全身びしょ濡れの彼はソファに座って濡れた服を絞り始めた。
「まぁいいや。僕はエンツォを城に入れる手伝いをしただけだし。あとはそっちで適当にやって。あぁ、終わったらリアも一緒に帰る予定なんだけどね」
「それは貴方の予定よ。私はレオのそばにいる」
リアがハッキリと言い放ち、再びエンツォに向き直った。