この声が届くことはもう…。
純也と2人、自分の教室、
2-Fに向かう。

…普通に考えて、
朱間と颯麻は近い席にはなれない。

っんもう!
使えないんだからこのガッコ!!

教室に入り、自分の席を探した。

純也は分かっていたとおり、
右の一番前。
私の席はっと…。

…ん??

私の席は、純也の……隣?

ぇっと、このガッコ
聖桜学園って1クラス25人で…
全校生徒450人だけだったっけ…?

んでもって、
男女出席が混ざってるって…
どんな学校だよ、ここは。

微笑しながら純也に見とれてると



「藍那」

ツンとした言葉が
私の後ろ…
正確には左隣りから聞こえてきた。

ばっと振り返ると、
さらっさらでサッパリした髪、
キリッとした目で
細かいパーツが整った顔
(=美少年で…モデル?)
が私の名前を呼んでいる。


何、誰?


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