跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
社内に付き合ってる人がいたんだ・・・



私にはそんな人いないのに。



ずっと、誠一郎一人だったのに。



誠一郎は私を裏切った…



そんな事のできる人だとは思っていなかった。



名前の通り誠実な人で…



「ゴメン…桃」


ギュッと唇を引き結び、私を申し訳なさそうに見つめる誠一郎。



「何となく…わかってたから」



私はそう言って、冷たい水を飲み、胸のわだかまりも一緒に身体の奥へと流し込む。



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