跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
門の中に入ると、石庭の荘厳さに圧倒された。


耳を澄ませば水の音。

四方を見渡せば、樹木や苔の緑が自然と目に入ってくる。



目の保養にと庭を眺めながら、石畳を歩き、玄関を目指す。



「和也の家も凄いけど…本家も凄いね…」


「ははっ」


「おいでやす」



「!?」


俺たちを出迎えてくれたのは前・家元の氷見琴子(ヒミコトコ)様だった。







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