跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
* * *

私の方が先に目を覚ました。



下着とスーツを身に付け、部屋の隅に置かれた観葉植物を見つめる。


つややかな緑色の葉。
キレイに磨かれ、手入れが行き届いてる証拠。



和也って植物を置くのが趣味らしい。
少し意外…


「んっ?何これ??」


目立たないように置かれた板の看板。


『氷見流緑川派…』


「えっ?」



「見ちゃった…」



「!!?」
顔だけ、後ろにやると、


スウェットのズボンだけ穿いた半裸姿の和也が立っていた。
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