跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
和也のリクエスト通り、頭のてっぺんから足の先まで、お嬢様風で統一。



「ここが…和也の実家!?」


純和風の平屋作りの大きな邸宅。



「料亭みたい・・・」



「そうかな?」


「お帰りなさいませ…若様」



わ、わ、若様っ!!?


まるで殿様みたいーーー・・・



玄関先に、並んだお手伝いさんたちは、皆頭を下げた。



「若様…家元がお待ちよ…」


「はい…紹介するよ…桃…俺の母親だ」


玄関の上がった場所に立っていた紺色の着物姿の女性。

その女性が和也の母親だった。



「初めまして…会社の同僚の桜瀬桃です」


「桃さん?可愛いお名前ね…」

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