跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
和也は他の門下生と共に、指導にあたった。


ランチの時間も返上して、レッスンを続けた。
レッスンを終えたのは夕方。



「疲れたぁーっ」



和也は私の買ってきたコンビニの梅おにぎりを頬張る。



「お疲れ様…」


「ありがとう…桃…桃には嫌な思いさせてしまったねぇーゴメン」


和也は私に謝った。いつでも、気遣いを忘れない人だ…


「いいの…」



「父さんが俺たちの結婚、許してくれたのは…俺が華道の世界に戻る事が条件だ…前にもそう話したよな」



「うん」



「だから、華道の世界からはもう逃げられない…だから、桃の理解が欲しい」







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