黒の森と、赤の……。/ ■恋愛シミュレーションゲーム□
◆さすがに可哀想になって、ネタばらしをすることにした。


俺はショックを受けた様子の司と、唇をわなわなしている小町屋に向かって、笑いながら言った。

「ごめんごめん!
司の反応があんまり面白かったから、からかってみただけだよ♪
冗談だから安心しろ2人ともw」


…2人がそれを聞いた瞬間。


「あ、あんたねえ…!!(怒怒)」

「お……まえは…ッ!!」



ボカボカ☆



…間接的に乙女心を弄ばれ怒りまくる小町屋と、からかわれたことがわかって怒りまくる司からのダブルパンチが、俺の頭に降り注ぐ。


<司好感度、-1(※)>


「…冗談に聞こえないのよこの変態!!」

「いいから裕也くんの体から、その汚らしい手を放せ!!」


…自業自得とは言え、あまりに酷い仕打ちだ…。


「い、痛い…。(*´ω`。)」

叩かれた頭をさする俺。

そんな俺の横顔を、未だに肩を組まれたままの密接状態の裕也が、心配そうな表情で見つめる。


「七夜くん、大丈夫…?」


……ええ子や…。(´д`)

こん子はほんに、ええ子や…。(´д`。)


俺は裕也の優しさにひどく感動して…

…というかひどく欲情して、すぐそばにある愛くるしいお口にちうをしようと試みた。


「……えっ!? ちょっ!? 七夜く!……ん」

「「あッ!!! コイツまたっ!!!」」


俺の不純同性交遊な行為を阻止しようと、司が慌てて俺の頭に手を伸ばした…


……その瞬間。


→【19】

/(※) 好感度の説明は、本編に入る直前にあります。/
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