続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「少し早いけど、クリスマスプレゼント。
家に帰ってから開けてね。」


リーファちゃんの家の近くで車から降りようとする彼女を引き止めて、用意していたクリスマスプレゼントを渡した。

リーファちゃんに似合いそうな水色のセーター。

もしこれを着てクリスマスイブのライブにきてくれたら、彼女がどこにいても見つけられる気がするんだ。

メインボーカル組の三人は日本に行っているので、俺たちColorfulだけのミニライブだ。


「ごめん...、まだクリスマスプレゼント用意してない。」


「プレゼントはいいからさ、クリスマスイブのライブで俺が音外さなかったら、俺の彼女になって?」


ニッと笑って冗談を言って、ふざけないでといつものように冷たく言われることを覚悟した。

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