続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「本当に......遅いよ。
どれだけ、待たせるの!」


泣きながら抱きついてきたメイリンに、ごめんねと言って、背中をさすって。

それから、ヨンウナに謝罪の言葉をかけた。


「ヨンウナもごめんな。
兄さんのこと心配してくれたのに、冷たくあしらったりして。
お前が怒るのも当然だよ」


「いえ、俺の方こそ......。
さっきの手紙と、この歌詞で兄さんの気持ちよく分かりました。

兄さんがいてくれたから、俺たち安心して過ごせていたのに、がんばってくれてありがとうも言わずにすみませんでした。
やり方は間違っていたとしても、兄さんがどれだけ俺たちのこと大切にしてくれていたのか考えもしないで......!」


「ヨンウナ、もういいよ。
それより兄さんって呼んでくれてうれしい。
最近呼んでくれなかったから......。

俺はまだヨンウナの兄さんだよね?」


笑顔でそう言うと、当たり前じゃないですかと抱きついてきたので、メイリンと一緒に抱きしめた。
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