続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「兄さん......。かっこつけた登場の仕方しないでください」


俺と同じように手にビールを持ってニコニコしているうちのリーダーの登場の仕方に若干イラッとして、辛辣な言葉を浴びせた。


「ひどいなー、兄さんへの扱いが悪くなってない?」


「気のせいです。
兄さん、酔ってるんじゃないですか?」


そうかなー?と顔に手を当てている兄さんがおかしくて、思わず笑みを浮かべた。

俺にとっては、年上は敬うべき対象で、それは今でも変わることはないが。

あれから、ヒョンス兄やシューイン兄と以前よりは肩の力を抜いて付き合えるようになったことは確かだ。


「色々あったけど、こうしてまたみんなでやっていくことができて良かった。

一時的に兄さんがグループを離れる日が来ると思うけど、その時はよろしく。
シューインを助けて、みんなでがんばってね」


「任せてください。
本物のリーダーが帰ってくるまで、兄さんの居場所はしっかり守っておきますよ」


俺の返事を聞いて、兄さんが任せるよと言ってくれたことが、どうしようもなく嬉しくて。

今までだったら考えられない言葉に、温かい気持ちになった。
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