続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
そろそろ血管が切れそうだ。

お人好しもいい加減にしてほしい。

良いところが多少あったところで、その元カレの悪事は帳消しにはならないというのに。

こんなことで、これから先うまくやっていけるのだろうか。


「はぁ...、だから放っておけないんですよ。
仕方ないから、俺がついててあげます。」


「えっ...、それってもしかして...。」


「違います。
付き合うとかじゃありません。
姉さんと付き合ったら、俺まで不幸になりそうですよ。
そうじゃなくて、次からは付き合う前に、いや男と食事に行く前に俺に報告してください。」


そうしてくれたら俺がチェックします、と姉さんの監視をすることを提案した。

個人のプライベートにまで口を出したくはないけれど、この人の場合は別だ。

これ以上やっかいごとを引き起こす前に止めなくてはいけない。

多少は関わってしまったことからか、妙な使命感に俺は燃えていた。


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