続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「...その話は後でゆっくり聞いてあげるから。
それより、どういうことか説明してくれる?
まさか付き合ったりしてるの?」


ゆっくり聞いてくれるとか、兄さん優しすぎる!

その前に、この状況を乗り切れる気がしないけど...。

ペーターと顔を合わせるのみで何も言葉が出てこない。

だって...、何て言ったらいいのか。


「言いたくないなら、別にいいけどね。
ところで、この車の行き先はどこだと思う?
1自宅、2説教部屋、3拷問部屋、4...どうしようかなー?」


1以外どれも遠慮したいです。

バックミラーで兄さんの表情を確認すると、笑顔だけど目が笑ってない。

ストレートに怒りをぶつけてくる人より兄さんみたいな人の方が怖いよね。

この状態の兄さんには逆らってはいけないことは、うちのグループの暗黙の了解だ。
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