続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「あの時は...俺が悪かったんです。」


「酔ってただけです!
その、ちょっと飲みすぎて。」


芸能人じゃなかったとしても、ほめられた行動じゃないことは分かってる。

それでも、少しの過ちも許されないこの状況が、どこに行っても監視されているようで窮屈だと思ってしまう。

今までは普通にできていたことも、芸能界に入ってからは制限が多くなった。

普通の女の子みたいに友達と色んなこと話して、彼氏と手をつないでデートしたくても、そんなことできるわけない。

いつも人の目を気にして、友達にも言えないことばかり。

ストレスがたまると飲みたくなって、それで失敗して何度も後悔する学習能力がない私。

兄さんには...不満なんて言えない。

誰よりも自分を殺して耐えているのは兄さんだから。
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