【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ参






「大丈夫?」





 花蓮が心配そうに



 俺を見ていた。





 時計を見ると





 七時半。





 遅くも早くもない時間だ。






「…あぁ」




 目を閉じると




 さっきの瑛太の死に様が




 瞼の奥に浮かび上がった。





 腹から血を流し




 義眼の目も本物の目も動かず





 人形のように動かなかった。




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