【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ参





 でも、私だって力はあるし。




「ね、お願いだよぉぉ」



 私が言うと、



「花蓮ちゃんがそこまで言うなら、いいよ」




 龍太さんはあっさりオッケーしてくれた。



「ありがと」


「危ない!!」




 聞き覚えのある声。



 それはもちろん、奏太さんでも龍太さんでもない。



 私の前に、銀髪の人物が立った。




「え…!?」




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