巫女と王子と精霊の本
「巫女様!!」
遠ざかる水面から兵士さんの声が聞こえる。
…私っ…死ぬの……?
何者かに引きずられていく体。私は水面をただ見つめていた。
『ほう…。ぬし、この世の者ではないのう』
背後から声が聞こえる。
驚いて振り返ると、美しい白銀の髪をもつ女性がいた。
…泉の中に人が!?
『ぬしにはわらわが人に見えるのか?』
え…あ!!?
よく見れば女性は足が無かった。そのかわりに魚の尾のようなものがある。
まるで人魚……