帰宅部にお任せを
それから少しだけ他愛もないことを談笑し、チャイムが昼休みの終わりを告げる。


「今日はありがとう。また沢山お話しましょうね」

笑顔で見送ってくれる彼女はまだ、ここに残るらしい。


「こちらこそ、ありがとうございましたっ」

慌てて頭を下げて、扉に手をかけた。



扉は音をたてながら閉まっていく。

帰宅部の扉の方がよっぽど年期ものだと思うけど。


どんどんユマさんがドアに隠れて見えなくなっていく。

静かに閉めるため、ドアノブに手を掛けた時だった。


「―…あなたたちには感謝してるわ」


…そんな声が、聞こえた。



バタン

まるであちら側から力を加えたように、扉はそのスピードを加速させて閉じられた。


感、謝―…?


「…どういうこと?」


しばらく扉の前で立ち尽くしていた。

扉に再び手をかけようとは思わなかった…。
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