風が吹く街
新しい街
窓を開ける。
心地よい風が体を通り抜ける。
さらさらと木が揺れ、
小鳥は楽しげにさえずっている。
そんないつもの風景を眺めていた。
家の中を慌ただしく人が行き来する。
私は深く深呼吸をして、母のいる部屋へと向かって歩き出した。



今日で私"木下有希"はこの街を去る。


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