secret name ~猫と私~
マンションに着くなり、セッテはエプロンを着けて調理を始める。
早く先程の話の続きを聞きたいのだが、どう切り出していいものか。
「ねぇ、さっきのノーヴェさんの事だけど・・・」
素早く、しかし丁寧に調理していくセッテの手元を見ながら、佳乃は意を決して話しかける。
「あー・・・あれ、な。まぁ、大したことやあれへんのやけど。」
苦笑しながら、セッテは言葉を濁した。
それでもいいから、あの缶コーヒーの意味を知りたい。
大したことのないわりには、今朝はとても動揺していたくせに。
「昨日、な。あいつ、連絡なしで帰らんかったんや。」
「そうなの?」
「ああ。それで、心配しとったんや。本来なら、帰らん時は会社に連絡入れなあかんのやけど。」
“飯のこともあるしな”と、手は止めないまま話すセッテ。
ずっと、彼女が帰ってくるのを、事務所かどこかで待っていたのだろうか。
「サーバーを直してくれていたのよね?」
「らしいな。せやけど、連絡入れんのはアカンやろ。」
連絡は社会人としてのマナーだろうと、呆れたように溜め息を吐きながら、リズムよくレタスを切る。
早く先程の話の続きを聞きたいのだが、どう切り出していいものか。
「ねぇ、さっきのノーヴェさんの事だけど・・・」
素早く、しかし丁寧に調理していくセッテの手元を見ながら、佳乃は意を決して話しかける。
「あー・・・あれ、な。まぁ、大したことやあれへんのやけど。」
苦笑しながら、セッテは言葉を濁した。
それでもいいから、あの缶コーヒーの意味を知りたい。
大したことのないわりには、今朝はとても動揺していたくせに。
「昨日、な。あいつ、連絡なしで帰らんかったんや。」
「そうなの?」
「ああ。それで、心配しとったんや。本来なら、帰らん時は会社に連絡入れなあかんのやけど。」
“飯のこともあるしな”と、手は止めないまま話すセッテ。
ずっと、彼女が帰ってくるのを、事務所かどこかで待っていたのだろうか。
「サーバーを直してくれていたのよね?」
「らしいな。せやけど、連絡入れんのはアカンやろ。」
連絡は社会人としてのマナーだろうと、呆れたように溜め息を吐きながら、リズムよくレタスを切る。