secret name ~猫と私~
マンションまでどうにか帰ってきた佳乃は、ドアを閉めるなり、その場に崩れ落ちた。
緊張の糸が切れたように、涙が止まらない。
ハンカチを出すことも、手で拭うことさえも忘れた。
こんなに泣いたのはいつぶりだろうか。
以前付き合っていた恋人と別れた時でさえ、泣かなかったというのに。
最後に聞こえた、ありがとう。
何に対してありがとうなのか、佳乃には分からなかったが、礼を言うのはこっちの方だ。
(彼に恥じないように、私は成長しなくては・・・)
セッテが気付かせてくれた事は、たくさんある。
仕事への姿勢。部下への態度。
何より、誰かを好きになるという、大切な事。
(短い時間なのに、こんなに。)
本当に短い間だったが、セッテの事を想えば、胸が温かくなった。
緊張の糸が切れたように、涙が止まらない。
ハンカチを出すことも、手で拭うことさえも忘れた。
こんなに泣いたのはいつぶりだろうか。
以前付き合っていた恋人と別れた時でさえ、泣かなかったというのに。
最後に聞こえた、ありがとう。
何に対してありがとうなのか、佳乃には分からなかったが、礼を言うのはこっちの方だ。
(彼に恥じないように、私は成長しなくては・・・)
セッテが気付かせてくれた事は、たくさんある。
仕事への姿勢。部下への態度。
何より、誰かを好きになるという、大切な事。
(短い時間なのに、こんなに。)
本当に短い間だったが、セッテの事を想えば、胸が温かくなった。