secret name ~猫と私~
あれだけ風を受けて、三車線をフルに使って車を追い越して、警察に捕まるのではないかと冷や冷やしているぐらいなのに。
スピードメーターなど見て実際のスピードを知ってしまったら、怖くて乗っていられないような気がする。
シートベルトのような、体を固定するものがないためか、左右に振られて余計に不安定だ。

信号はすぐに変わった。
先頭にいたので、変わったと同時にバイクは走り出す。

もうすぐ首都高のインターだという、緑色の看板が見えた。
バイクはその看板通りに、インターへと向かっていく。

このまま何も知らずに、首都高を走っても大丈夫なのだろうか。
せめて一般道のスピードぐらい、知っておいた方が良いのか。

目の前の華奢な肩越しに見たメーターは。


「え……50km……?!」


この道路の法定速度ぴったりだった。


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