secret name ~猫と私~
平日とあって混んでいると言うほどではなかったが、それでも人は多い。
ノーヴェは国際線のチェックインカウンターで、トランクを預けているグレーのスーツを着たセッテの背中を見つけると、カウンターの出口へ佳乃を促した。
「じゃあ。」
それなのに、自分はあっさり来た道を戻ろうとする。
「ちょっと、貴方は見送らないの?!」
「どうして?」
「どうして?……って……。」
てっきり一緒に見送るのかと思っていた。
本当に不思議そうな顔をしていたので、なんと言って引き留めたら良いのかわからない。
佳乃が次の言葉を考えているうちに、ノーヴェは平然と去って行った。
余裕というより、無頓着だ。
二人きりは気まずいので、いてほしかった。
彼女がいても気まずいのは同じだが、二人きりよりましなはずだ。
自分の恋人を他の異性と二人きりにさせることが、嫌ではないのだろうか。
ノーヴェは何を考えているか、本当にわからない。
去っていくノーヴェを呆然と見送る。
そのせいでいつの間にか近くに来ていたセッテに、気付くのが遅れた。
「高村さん・・・」
「え?!」
呼ばれて振り向けば、驚いた顔のセッテ。
ノーヴェは国際線のチェックインカウンターで、トランクを預けているグレーのスーツを着たセッテの背中を見つけると、カウンターの出口へ佳乃を促した。
「じゃあ。」
それなのに、自分はあっさり来た道を戻ろうとする。
「ちょっと、貴方は見送らないの?!」
「どうして?」
「どうして?……って……。」
てっきり一緒に見送るのかと思っていた。
本当に不思議そうな顔をしていたので、なんと言って引き留めたら良いのかわからない。
佳乃が次の言葉を考えているうちに、ノーヴェは平然と去って行った。
余裕というより、無頓着だ。
二人きりは気まずいので、いてほしかった。
彼女がいても気まずいのは同じだが、二人きりよりましなはずだ。
自分の恋人を他の異性と二人きりにさせることが、嫌ではないのだろうか。
ノーヴェは何を考えているか、本当にわからない。
去っていくノーヴェを呆然と見送る。
そのせいでいつの間にか近くに来ていたセッテに、気付くのが遅れた。
「高村さん・・・」
「え?!」
呼ばれて振り向けば、驚いた顔のセッテ。