secret name ~猫と私~
独りになった帰り道。
賑やかなところだったので、いつもの道なのに、急にしんとなってしまった気がする。
主婦ばかりなので、独身だったころよりも、ずっと早い時間だ。
気晴らしに皆で飲もうと思ったのに、恋愛話で責められて終わってしまった。
佳乃は酔いのまわった頭で、友人たちの言葉を振り払おうとする。
セッテとは、何も無い。
あってはいけないのだ。
今いくら親しくても、彼は3カ月だけ自分のそばに居てくれるが、それからは全て自分できっちりやらなければいけない。
幸いイベントも終わったし、明日から少しは仕事量も減るだろう。
異動や編成変えがあるし、佳乃自身も異動の対象になるかもしれない。
もしも異動したら、嫌味で怖い上司と言う汚名を、出来る事なら返上したい。
なんだかんだ幸せそうな友人たちを見て、結婚というものもしてみたい気はしたが、相手が見つからない限り無理だ。
今は見つけることに、必死になるときではない。
(そんなこと思ってるから、どんどん取り残されていくんだろうな。)
ひんやりとした空気が、酔って上気した頬に気持ち良かった。
賑やかなところだったので、いつもの道なのに、急にしんとなってしまった気がする。
主婦ばかりなので、独身だったころよりも、ずっと早い時間だ。
気晴らしに皆で飲もうと思ったのに、恋愛話で責められて終わってしまった。
佳乃は酔いのまわった頭で、友人たちの言葉を振り払おうとする。
セッテとは、何も無い。
あってはいけないのだ。
今いくら親しくても、彼は3カ月だけ自分のそばに居てくれるが、それからは全て自分できっちりやらなければいけない。
幸いイベントも終わったし、明日から少しは仕事量も減るだろう。
異動や編成変えがあるし、佳乃自身も異動の対象になるかもしれない。
もしも異動したら、嫌味で怖い上司と言う汚名を、出来る事なら返上したい。
なんだかんだ幸せそうな友人たちを見て、結婚というものもしてみたい気はしたが、相手が見つからない限り無理だ。
今は見つけることに、必死になるときではない。
(そんなこと思ってるから、どんどん取り残されていくんだろうな。)
ひんやりとした空気が、酔って上気した頬に気持ち良かった。