背中を合わせて【完】
「彩、なんか食うもんあるか?」


「お!レイレイもお酒いる〜?」


「いや、食べ物だって...。」



もはや話にならない。


呆れ顔の零を見て、彩の代わりに香奈が教えてあげた。



「ほとんどお菓子ばっかりだよ。なんか簡単に作ろうか?」


「いや、大丈夫。冷蔵庫にバイト先からもらったまかないが残ってるから。」



そう言って冷蔵庫からタッパーに入ったチャーハンとハンバーグを持ってきて、部屋の隅でこっそり食べた。


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