夢みて何が悪い!


『柚乃、本人に聞かなきゃわからないでしょ?それで終わっちゃっていいの?』


『わからない…』


『なら聞きなさい?きっと大丈夫』


そう笑顔で早く行きなさいって
鞄と弁当を持たせてきて背中をおすママ。

って言われてももう遅刻してる時間
なんだから居ないよー…


しぶしぶ学校に向かうけど
駅に近づくにつれて足取りが重くなる。


はぁ…




おそるおそるいつものベンチを覗く。



『へ…?』




そのベンチには
腕をくみ少し寒そうにウトウトしてる蓮斗
の姿があった。

その途端に胸がドクンッと波打って
ギュッと苦しくなった。

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