幼なじみと付き合った場合。
お母さんと一度ゆっくり話してみるって言ってくれて、落ち着きを取り戻した松本さんと、残りの昼休みを体育館裏で過ごした。



教室までの帰り道、今度はあたしが松本さんに諭される番に。




「越野さんも……よく考えた方がいいよ。伊織くんと、ウチのお母さんみたいなことにならないでね。めちゃくちゃ傷付くんだから……」




「あっ……あたしは、すぐに答えを出すつもりだよ?伊織と別れて…やっぱりこれでよかったって思うなら、もう……付き合ったりしない」




「そんなこと言って。また迷うんじゃないの?この優柔不断女!」



松本さんにビシッと頭を叩かれて、痛っ!と思わず声をあげる。








「ひどーい!!今、本気でやったよね!?」



「当たり前でしょー!?伊織くん、ショック受けてるはずだよ?あたしは人を簡単に傷つける人を、許さないんだから!」



「ゴメンなさーい……」



「アハハ、まぁ…越野さんは、バカだからしょうがないかぁ」



「……えっ、今なんて言ったの?」











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