幼なじみと付き合った場合。
結局、有無を言わさず階段前で正座をさせられた。


2階に、あたしたちが泊まっているフロアがある。


階段前にいると、生徒が通る度に、あたしたちを哀れみの目で見ていくわけで。


苦痛としか言いようがない。



それに…。








「上月!?お前…伊織の女に手ぇ出したのかよ!実は密かに狙ってた?」


上月くんや、伊織がよく一緒にいる友達がやってきては、あたしたちを冷やかしていく。


さっき小管くんもやってきたけど、なにも言わずに帰っていった。


…それに、女子の視線が痛い。


「越野さん…ちょっと調子に乗ってんじゃない?赤松くんがいないからって、上月くんと?

朝野くんとも噂あるしねー…なんなんだろ。三股!?ありえな~い!!」


…言われてることは、少しは当たってるから言いかえせないし、聞き流すしかない。


俯いて耐えてると、ずっと無言だった上月くんがボソッと呟いた。









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