幼なじみと付き合った場合。
……ま、いっかぁ。



だって…



あたしは、姫なんてキャラじゃないし……。







そんなことを思いながら、今日伊織に言われたセリフを思いだす。


あたしに甘い顔を見せながら、



『姫』って囁いて……



あれっ、囁かれてはなかった。



最後がホントに最悪な別れ方だったのにも関わらず、



伊織のことを思い出そうとすると、アイツの甘い顔しか浮かんでこない。


あたし、重症……。



伊織が、『仲直りしよ?』って言ってくれたとき…



あたし、すごく嬉しかったんだよ。



だけどあんなことになって……。



あ……ヤダ。



なんか、切なくなってきた…。



あたしがドキドキしたポッキーゲームを、『誰とでもできる』ってサラリと言ってのけた、伊織。



『俺の中では、もうお前は特別じゃなくなったから』



ってことも、言ってたよね……。










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