幼なじみと付き合った場合。
朝野くんの顔が近づいてくる。



うわっ……やっぱり、ムリかも!?



あたし、このやり方はかなりムリがあったかも?




「こ……呼吸の確認も、省いて?」




弱々しくそう言うけど、ノってきたのか朝野くんの勢いは止まらない。




「そんなの…意味ないよ。ちゃんと全部しないと…」




う……わ。



嫌……だ。











朝野くんの耳があたしの唇すれすれに近づく。




ギュッと目を閉じ、思わず横に目を逸らした。




「呼吸もOK。そしたら……人工呼吸を……」




朝野くんの手があたしの頬に触れ、正面を向かされる。




いきなり唇を捕らえようとした朝野くんの顔の前に、あたしは手を突きだした。




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