幼なじみと付き合った場合。
「彩花は……俺に、ドキドキしねぇの?」



そんなこと……ずっと前から知ってる。



俺のこと、意識したことがないってこと……そして、これからもしないかもしれないってこと……。


もう……後がないとするなら、


ココは……


一か八か、やってみるしかない。






彩花の頬に手をあて、そのまま首の方へ少しずつずらして髪の中へ手を入れる。


ゾクっとしたのか、彩花の目が一瞬俺から逸れた。


だけど、緊張で動けないんだろーな……


俺の手をはね除けることもせずに、ガチガチに固まってる。


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