幼なじみと付き合った場合。
心なしか、伊織の顔が少しずつ近づいてきてる気がする。


……ううん、気のせいなんかじゃない。


伊織とあたしとの距離は、気づけばあと数センチになっていた。






もしかして……


このまま、キスされちゃう!?


緊張してるせいもあるけど、


これから起きるかもしれない出来事を想像してしまって、


あたしは微動だにできないでいた。



髪を撫でていた伊織の指が、あたしの唇をそっとひとなですると、


今まで感じたことのないような、甘い気持ちでいっぱいになった。







< 447 / 1,432 >

この作品をシェア

pagetop