幼なじみと付き合った場合。
言ったらビビるかと思ったけど、案外怯まない。


……開き直りかよ。


「そんなの……伊織に関係ない」


「あーそーかよ。今朝お前の部屋で男モンのアクセサリー見たけど。あれって朝野の?」


怒りで震えそうになるけど、拳を作ってグッと堪えた。


「だったら、なに?忘れていったから、置いてただけだし」


「部屋でふたりっきりで、なにしてた?」


「ち……違うから。昨日はお母さんもいたし、リビングで……」


一瞬彩花の目が泳ぐ。


余計怪しーっつの!!


調べはついてんだよ!







「しらばっくれんな!お前が朝野を部屋に入れたのぐらい、知ってるから」


「お母さんに聞いたの!?じゃあ、今日のこの場所も聞いてきたとか?

ホントにおしゃべり……話すお母さんも悪いけど、いちいち着いてこないでくれる!?」


「おい、話題すり替えんなよ」


「すり替えるとか、そんなんじゃないから!あたしは……」


「部屋でふたりっきりで、なにしてたか聞いてんだよ!!言えよ!」


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