幼なじみと付き合った場合。
彩花に目配せしたあと、急いで階段を下りる。




そして店の外に飛び出した俺たちは、左の方向に向かって走った。




途中にある店の裏手に入り、そこからまた違う道を抜ける。




外はもう真っ暗だし、俺たちがどこまで行ったかなんて、アイツらにはきっとわかりっこないって場所まで来ると、俺らはやっと立ちどまった。




「はぁーーーーっ、お腹痛い。もう……ダメ」




松本が笑いながら、ヘナヘナとその場に崩れ落ちる。



どこまで来たのか、気付けばそこは公園の前。



周りは静かだし、アイツらが追ってきてる様子もない。



「とりあえず、あっちのベンチに座ろーぜ」



公園の中のベンチに松本を引っ張っていき、俺も息を整える。








……はぁ……焦った。



マジで追いかけられたら、ふたりががりだしヤバかったかも。



彩花を置いてきたけど、友達も一緒だったしアイツのことだから、まぁ…大丈夫だろう。



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