結婚、結婚してください!

「ねぇ、瑠璃?」

「ん?」


もう、腕の中の瑠璃は一切抵抗しない


「…好き」

「!!」


耳元で囁けば
ピクッと反応する瑠璃の体


「瑠璃は?」

「……嫌いじゃないよ」


違う
俺の欲しい答えはソレじゃない


「じゃぁ…俺にぎゅってされるの嫌?」


更に体を引き寄せ密着させる
…でも、瑠璃は抵抗しない

抵抗しないのは本当に浴衣のせいだけ?


「…嫌じゃない。大樹なら…別にいい」


俺ならいいの?
え、マジで?

それって、少し期待していいの?
少しずつだけど、瑠璃の気持ちが傾いてるって自惚れてもいいの?!


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