☆咲川さんの恋愛事情☆
「じゃ、またねぇ♪越谷くん」
「ん。また明日」
そして、ありさの方に視線を向ける。
目があった。
彼女は一瞬、ビクッ!としたあと、またおどおどして…。
「…ばいばい」
小さな声で、でもしっかり聞こえる声で。
笑顔で、ありさは手をふってくれた。
「…うん。バイバイ」
自然とこちらも、笑みがこぼれる。
笑った顔、はじめてみた。
…か、かわいかった…。
彼女たちが去ったあと、
俺は、ひとり赤面していた。