不細工なあたし
「……なんか、この前と雰囲気違うね」
店員さんに、あたしはココア、村瀬くんはコーヒーを注文したあと、じっとあたしを見て村瀬くんはそう言った。
瞬間、恥ずかしさに身体が熱くなる。
「へ、変、かな…?」
「そんなわけないよ。……可愛い」
照れたように心なしか顔を赤くしてそう言った村瀬くんに、あたしは心臓を強く掴まれたみたいな痛みを覚えた。
……可愛い。
いつもなら、絶対お世辞だって思って信じないのに。
どうしてか、その言葉をあたしは心の中で何度も何度も繰り返してしまっていた。
「あ、ありがとう…」
「ん…」
謎の、沈黙。
……なんだこれ。
なんか、すごいくすぐったいんですけど…!
「お待たせいたしました」
にこやかにココアとコーヒーを運んで来てくれた店員さんの声で、漸くくすぐったい時間が終わった。