片恋い想い。



 *陵 side*




太鼓の音色に合わせて、舞を舞う


練習を始めて三週間ぐらいたったのか


今では、きれいに舞ってる


「陵ー!少し休憩だ」


「分かった♪」


篤也の声に皆が床に腰を下ろした


青団の団長は篤也がやる事になって、俺が副団長をやってる


俺はキンキンに凍らかしお茶を出して飲む


汗かいてベタベタする…


早く風呂に入りたい


その時、ふと窓の方に視線を移すと俯いて足早にどこかに向かう梨菜を見つけた


「じゃ、始めるぞー!」


「っりょうー!?」


「わりー、ちょっとトイレ行って来る!」


珍しく走って駆けてく姿に皆、ただ見つめていた


その中に一人、不適な笑みに顔を染めた女がいた





< 16 / 104 >

この作品をシェア

pagetop