片恋い想い。



人混みに消えた高橋を見て、気を抜くように一息吐く



「ふー」


緊張した


なんか前より意識してる



気まずいんだよね…


どうしてだろう…


これも、いつものドキドキだよね?


「りーな♪また自分の世界に入ってたでしょ?」



降ってきたの言葉は高橋じゃなく、咲良だった


どうしてここに?


そういえば彼氏君は…?



「アイツなら高橋先輩と買い物中だよ」



「そうなんだ。良かったね♪」



「ありがと…なんだかんだやっぱり好きなんだよね…。どんなに憎まれ口言われたって最後にはアイツの隣にいるんだ…」


咲良の表情がいつにもまして大人に見える


恋する女子の特権かな…



「だから、梨菜も当たって砕けろだよ♪」


「…うん」



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