~君という光~
あれから、どんなけ時間が過ぎたのだろう。

「きいな!
 起きろよ…。起きろよ…。」

そんな声が聞こえてくる。

これはきっと現実で。

でも、まぶたが重すぎて開かない。

体も動かせない。

口も動かない。

ううん、動こうとしないんだ。あたし自身が抵抗してるんだ、きっと。

ここで目を開いたら、きっとまた本当につらいことを繰り返すだけだから。

もう、怖くて。
生きることが怖くて。
何をするのも誰といるのも怖い。

あたしは現実逃避している。
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