~君という光~
「お母さん、お父さん。
 俺はきいなと付き合います。」

そういったのは透馬だ。

えぇーーーー。なんの宣言だ!
確かに、まだ付き合ってるわけではないけど…。
付き合う時ってこんな風に言わなければならないの?

と思った。

「きいなさんはそれを許したのか?」
そう聞いたのは透馬のお父さん。
「はい。」
透馬が答えた。

え???
あたしに聞かないのかよ!
あたしっていつ透馬と付き合うって言ったっけ?

頭の中が混乱し始めたあたしに透馬のお父さんが

「きいなさん、こんな透馬ですが本当にいいのですか?」

と丁寧な口調で聞いてきた。

「はい。」

そう答えた。

こんなに緊張することはない。
しーんとした空気の中、和室で4人が正座している。

「では、透馬をよろしくお願いします。」
そういったのは透馬のお母さんだ。

そういって透馬の両親は和室を後にした。
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