~君という光~
「きいなぁー!」

後ろからすっ飛んできたこの人は
もちろん、鈴音しかいない。

「鈴音。おはよ。」

あたしは冷静に何の反応もせず、あいさつをする。

「おはよ!」

鈴音が言い返す。

鈴音、最初会った時と今の印象がだいぶ違う。
まさか、こんなに明るいとは。
最初は頭がすごく良くて優等生でおしとやかって感じだったけど
今はなんかちょっと違う。

「お前らってホント仲いいよなー。
 羨ましいわ。」

透真が口をはさむ。

「そう?」

あたしは思ったことを口に出してしまった。

羨ましい、か…。
そんな風に思われたことなかったな。

「そうだよー。
 俺も仲間に入れろ!」

「えぇ。無理ー。
 ガールズトークには入れません!」

「おまえなぁ!」

こうして学校まで鈴音と透真の言い合いは続いた。
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